2020年度の事業をまとめました。ぜひご覧ください。
原子力災害考証館furusato運営委員会 事業レポート (2020年3月1日~2021年2月28日) |
2020年度は、考証館運営委員会の立ち上げを行い、意見交換および運営委員会を通して考証館のコンセプトを決めました。
その他、一次資料の提供依頼やブクログによる書籍登録、映像資料のリストアップを中心に資料収集を行い、2021年3月12日のオープンに向けた準備を行いました。
その過程で、伝承や公害問題に関連する専門家、活動家の方々とネットワークを築くことができました。
【2020年度実施内容】
03/20 設立趣旨公開
03/28 【第1回意見交換会開催】(参加者10名)
04/25 第1回運営委員会開催(参加者6名)
05/23 -24 第2回運営委員会@二本松市開催(参加者5名)
遊雲の里ファーム菅野正寿さん、里山ガーデンファーム齋藤登さんを訪問
野中山荘見学。
06/27-28 第3回運営委員会@南相馬市小高区開催(参加者4名)
双葉屋旅館小林さん、放射能測定センター・南相馬「とどけ鳥を訪問
08/02 【第2回意見交換会@zoom】 (参加者約12名)
公害資料館ネットワークアドバイザー江口健介さん、福島大学後藤忍さんにご講演いただき、議論しました。
09/07-08 【視察】新潟県阿賀野市訪問。旗野秀人さんを訪ね、新潟水俣病の歴史を学ぶ。(ロシナンテ社四方さんのご案内。参加者4名(里見、鈴木、西島、四方)
9/21 考証館簡易webサイトオープン
10/12 第4回運営委員会@東日本大震災・原子力災害伝承館
伝承館見学後、意見交換(参加者3名)
10/31 【関連イベント主催】311メモリアルネットワーク主催 福島ネットワーク交流会(参加者15名)伝承館の感想と考証館の紹介をさせていただきました。
11/8 学生ボランティアメンバー参画(ブクログ・映画リスト作成)
11/29 第5回運営委員会(参加者6名)
12/27 第6回運営委員会(参加者6名)
01/14 第7回運営委員会(参加者6名)
01/15 中間貯蔵施設[大熊ルート]見学(参加者1名)
02/06 第8回運営委員会(参加者6名)
02/20 第9回運営委員会(参加者6名)
02/23 【第3回意見交換会@二本松&古滝屋&zoom】(参加者約50名)「原子力災害の教訓」について、5名のゲストに講演いただいた後、ワールドカフェを行い議論しました。
【実施内容詳細】
(1)運営委員会の開催
- facebookグループを立ち上げ、30名がメンバーになりました。
- 運営委員会は計9回開催し、展示内容の相談や視察内容、意見交換会の企画打ち合わせ等を行いました。
- 運営委員会と合わせて、現地視察も行いました。
- 5月:二本松市の有機農家菅野正寿さん、齋藤登さん:放射線測定および生産者と消費者の信頼関係の構築について学びました。野中山荘ではアーカイブ資料を拝見し、ブクログ登録を検討しました。
- 6月:双葉屋旅館の小林夫妻を訪ね、市民放射能測定の変遷をお話しいただきました。放射能測定所も見学し、資料等も閲覧しました。
(2)意見交換会の開催
- 第1回は、考証館の設立趣旨説明と、運営に参加するメンバーの背景と想いを共有し、考証館でどのような点を大切にどのような展示を行っていくかについて議論しました。
- 第2回は、他の公害資料館および東日本大震災関連の伝承施設の内容について講演いただき、考証館に必要な視点や企画等を議論しました。地球環境パートナーシッププラザの江口健介さんからは、全国各地の公害資料館の特色や運営課題についてお話しいただき、福島大学准教授の後藤忍さんからは、公的な施設と市民による施設の展示内容の違いやチェルノブイリ博物館の事例を踏まえ、事実と教訓の継承の必要性をお話しいただきました。
- 第3回は、考証館運営メンバーが特に大切にしたい論点を5名のゲストにお話しいただき、後半のワールドカフェで参加者もまじえて「原子力災害の教訓とは何か」について意見交換を行いました。
(3)視察・取材
- 9/7-8 新潟県阿賀野市を訪れ、「新潟水俣病安田患者の会」事務局長旗野秀人さんを訪ねました。「新潟県立環境と人間のふれあい館~新潟水俣病資料館~」も見学し、考証館のコンテンツの参考にしました。
- 11/12 大熊未来塾木村紀夫さんへ、活動内容についてのヒアリング、資料提供依頼を行いました。
- 1/19 原発避難者訴訟事務局長金井直子さんへ、活動内容についてのヒアリング、資料提供依頼を行いました。
- 1/25 大阪大学除本理史さんへ、訴訟に関するヒアリングを行いました。
【制作物等】
- ブクログ:121冊を登録しました。
- 映画リスト:106本を登録しました。
- Webサイト:簡易版を作成。ボランティア申込や取材依頼等の問い合わせが来ます。12月~2月の3か月間で155PV。
- パンフレット:2000部を印刷
【メディア】
- 2/27(土)福島民友「震災10年 いわき・12日古滝屋が考証館開館」
- 2/27(土)朝日新聞(福島版)「原発事故の「教訓」意見交換 「考証館」企画オンライン」
- 3/1(月)朝日新聞(全国版)「旅館や寺 民間目線で「事実」展示」
【運営メンバー】
役員
代表 里見喜生
副代表 鈴木亮
会計 西島香織
運営メンバー
団体職員、会社員、大学生等4名、ほか。
facebookグループメンバー
上記に加えて23名が加盟中。
以上